速水御舟「茄子」
御舟は本作の前後に「京の舞妓」を描いています。
この頃、世話になっていた呉服屋の若主人 内貴清兵衛は
常に「自分の目で見ろ、写実に徹し、写実を捨てて抽象に向かえ」
と論じ、御舟と三日三晩議論を交わしたこともあったとか。
同時代の岸田劉生らの影響もあり、大正9〜10年頃には精緻を極めた
素晴らしい細密画を残しています。物の質感の再現に日本画の画材で
どこまで迫れるか徹底的に取り組んだ時代の作品です。
商品情報
作家名:速水御舟
作品名:茄子
サイズ:22.2cm x28.5cm
制作年:1920年
共箱
紙本、彩色
掲載文献
「速水御舟大成[一]」No.142 P154 (小学館)
「速水御舟」No.105 P50 (便利堂)
¥12,000,000価格