青龍堂 店主前田青邨 「出を待つ」 その2観世流のお能をされている方の発表会が宝生能楽堂でありました。 今回の演目は「石橋」(しゃっきょう) でした。 清涼山の文殊菩薩の聖地に行くには難攻不落の「石橋」を渡らなければなりません。幅30㌢長さ9㍍、滝壺までは3,000㍍と眩暈がするような光景です。...
青龍堂 店主室礼 お客様のご自宅に納品させて頂いて感動する時があるので、その感動を室礼として残していきたいと思います。 今回は前田青邨の狗児 水墨の垂らし込みの技法で犬の毛並みを表現して宗達の犬図を意識したとてもいい作品です。 ただこの写真の広い床の間でも軸装が長すぎて余ってしまっています。...
青龍堂 店主前田青邨の修羅道まずはこの作品をじっくりご覧下さい。 おどろおどろしいくらいの暗雲立ち込める中、雲の中に何かがいます。 また、その下には戦が起きていて、人と人が争ってます。 雲の間から見え隠れしているのは輪宝という法具で、この雲の中に怒れる阿修羅がいるのがわかります。...
青龍堂 店主前田青邨の狗(いぬ)なんとも可愛らしい犬の絵です。 よく見るとポーズは狛犬の立ち方ですね。 青邨と言えばたらし込みなのですがこの作品は俵屋宗達へのリスペクトがとても色濃く感じられます。 宗達の犬というと... 草花の濃淡や犬のたらし込み. 青邨の目指すところの究極の形が宗達だったのでしょうね。...
青龍堂 店主前田青邨の自画像「白頭」という自画像は1961年、青邨77歳喜寿の年に描かれました。 「かわった自画像としては"白頭"があります。自分を鏡に映しながら白髪の画人ぶりを描いた自画像です。鏡の中の自分をしげしげと眺めてスケッチしながら、いつのまにかこんなじいさんになってしまったのか、という感慨...
青龍堂 店主前田青邨の寿オリンピックがついに開幕され、メダルラッシュで盛り上がっていますが、これは選手達が純粋にひたむきに目標に向かって歩んできた努力の結晶だと思います。 心から祝福させていただきたいと思います。 そんな気持ちになった時にこの前田青邨(まえだせいそん)の「寿」が気になりました。...
theblueboxたらしこみの妙俵屋宗達や尾形光琳が好んで多用していたことで知られる「垂らし込み」の技法は、水を盛り上げて描く技法ともいえます。画面に水や墨を塗り、濡れているうちにそこに絵の具を垂らして加えて滲ませます。 前田青邨の垂らし込みは格別です。 今回ご紹介する作品は墨で描いた雲海の中の龍です。...