thebluebox 日本美術をたしなむ講座Vol.3 お軸のよさ本日は小林古径の作品をみてお軸のよさを味わってみたいと思います。 小林古径(こばやしこけい) 1883年(明治16年)生まれ 1957年(昭和32年)享年74歳 小林古径 略歴 1883年 新潟県に生まれる。 本名は茂。 1889年 上京して、梶田半古に日本画を学ぶ。...
青龍堂 店主小林古径の朝顔 その3 表具編小林古径が尾形光琳の香包を模写した「朝顔」。 とてもいい作品なのですが、光琳の香包とくらべると、何か違和感があったのです。 下地が金箔と紙の違いはありますが、細部はたらし込みや岩絵具の美しさが素晴らしいです。ただ、長年の経験からくる違和感を拭えません。...
青龍堂 店主岸田劉生の蕪図岸田劉生の1926年の正月に描いた蕪図です。 この年の3月に鎌倉に移るので京都時代の最後の作品です。 中国の宗元画の画風で描かれた愛らしい蕪は独特の存在感があります。 ところで、この画賛(余白に書き込まれた文章のことです。)がなかなか読めずに苦労していました。...
thebluebox画壇の仙人の書晩年に書を始めた熊谷守一(くまがい もりかず)は自分の好きな言葉を数多く残しています。書は余技だからと語り、名声を求めず、常識にとらわれず、独自の世界に遊ぶように豊かに生きた熊谷守一。「雪月花」は、そんな熊谷らしいほのぼのした雰囲気を持つ作品です。
青龍堂 大木梅雨入り福田平八郎は1892年に大分で生まれ、主に京都画壇で活躍した近代日本画家の一人です。平八郎の絵は、だいたい花鳥風月に限られ、決して幅広いものではないです。ですが、この題材は全ての日本画家が通る道であり、特に平八郎の作品では、きわめて鮮明な美のひろがりを持ち、いきいきして豊かな心で