『芸術は、日々の生活のホコリを魂から洗い流してくれる』
ーピカソー
ピカソは60代半ばに陶芸を始めます。
その作風は、キュビズムを生み出した近代絵画の革新者らしくとてもユニークなものでした。絵画のフレームのような制限がないため、より自由に想像を羽ばたかせて創造することができ、土が火をくぐることで予想していた以上のものが出来上がる…そんな面白さにとり憑かれたようです。
ピカソは1948年からパリで陶磁器の展覧会を開きました。その前衛的で奔放な作品は、人々に戦後の開放的な気分を感じさせたことでしょう。ヨーロッパの美術界はもとより、日本の陶芸界・美術界にも大きな衝撃を与えたといわれています。
色にこだわったピカソは陶器の既存の色には満足せず、油絵の具のように混ぜ合わせて自分の色の発色を試みたそうですが当然うまくいきませんでした。そこで近所の化学工場に何度も要望して、それまでになかった色が作り上げられたといいます。ピカソがいかに熱心に取り組んだかがわかるエピソードです。
伸びやかでダイナミック、生命力のあるピカソの陶芸作品はとても存在感があり、見ているだけで楽しい気持ちになります。
そんな遊び心溢れる陶器類をご紹介しております。ぜひ作品紹介ページもご覧くださいませ。
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パブロ・ピカソ 《苦しむファウヌスの顔》
1956年 72/200
追記★「苦しむファウヌスの顔」はお客様にお買い上げいただきました。
ピカソ陶芸の特集ページはこちらをご覧ください。
(文/青龍堂 小川)
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