昭和43年皇居新宮殿に東山魁夷「朝明の潮」と一緒に安田靫彦は「万葉集和歌」を納めました。
千草の間に万葉集から選出された草花と鳥の歌をそれぞれ10種ずつ漢字と仮名で色替わりの料紙に描きました。
こちらはその中の
春野尓 須美礼採尓等 來師吾曽 野乎奈都可之美 一夜宿二来
春の野にすみれ摘みにと来しわれぞ 野をなつかしみ一夜寝にける
春の野に、すみれを摘もうとやってきた私は、その野の美しさに心引かれて、つい一夜を明かしてしまった。
山部赤人
心惹かれてつい一夜を明かす
素敵な心境ですね。
(文/青龍堂店主)
安田靫彦
万葉集「春の野に」
58.5×31cm
鑑定あり
青龍堂ギャラリーでは作品を実際にご覧いただけます。
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