第二回『都一中シンポジオン』(オンライン:zoom)が青龍堂にて開催されました。
芸術、美術に関する一中先生のお話は、このような不安定な状況下でどう幸せに生きていくか
考えるヒントを与えてくれるようです。今日は内容を少しですが、お伝えしたいと思います。
<芸術経済学>
一中節をお稽古されている責任あるお立場の方が、「コロナ禍を今まで乗り切ってこられたのは、お稽古を通して『心の中の幸せ』を感じることができたから」とおっしゃっていたそうです。また、「自分が本当にいいと思う、単純にカッコいいと思えるような作品をいつか買えるようになりたいと目標を持った方が成功されている」というお話もありました。
<まだまだの美学>
今回観ていただいた『薔薇』『牡丹』を描かれた奥村土牛先生は、80歳のときに、「やっと絵がわかってきた」とおっしゃっていたそうです。画家の先生は長生きされる方が多いのですが、みなさま「まだまだ大したことはない」とおっしゃいます。
また、一中先生は「まだまだ」という言葉は、日本的な謙遜の気持ちと、自分はまだまだもっと凄いことができるという自信の現れでもあると指摘されました。
<本当の写実は本物を超える>
今回観ていただいた奥村土牛先生の『薔薇』と『牡丹』のお話です。
<一中節>
一中節(いっちゅうぶし):江戸浄瑠璃系三味線音楽の源流で、国の重要無形文化財です。初代都太夫一中が17世紀に京都で創始しました。江戸時代には「一中節の稽古本のない家はない」と言われるほど一世を風靡し、江戸の町人の上流階級に愛好されました。繊細で典雅、且つ重厚なのが特徴です。
(参考:都一中音楽文化研究所公式ホームページ)
<都一中シンポジオン>
『都一中シンポジオン』は、毎月新宿の京懐石柿傳さんで行われています。一中先生の演奏とお話をお料理と共にお聴きいただけます。青龍堂も内容に合わせた作品を掛けさせていただき、絵のお話も楽しんでいただいています。次回以降のお申し込みにつきましてはこちらまでお問い合わせください。
みなさまのお心になにか響くものがありましたら幸いです。
(文/The Blue Box)
#都一中
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