先日、旧前田伯爵邸で行われた「香道御家流」(大枝流)の御香席に初めて参加しました。
香道の始まりはお葬式のご焼香だそうです。
香木は、中国から仏教文化の一部としてもたらされました。その一つがお葬式のご焼香です。香木は、炭団の熱に直接触れて燻り焦げていたようですが、南北朝時代の終わりごろに、現代と同じやり方で香木のいい香りを聞くことができるようになりました。織田信長の頃からだといわれています。
旧前田伯爵邸は昭和4〜5年に建てられた当時東洋一の大邸宅といわれた洋館と和館です。
現在は目黒区立駒場公園となっています。東門をくぐると左手に立派な和館があり、そちらで開催されました。
まず、受付の際に三十六歌仙の名前が記されているクジを引きます。私は20番の中大臣 頼基(おおなかおみ よりもと)でした。
用意されている和紙に墨と筆で(頼基のところに)自身の名前を書きます。
一番若い番号を引いた人が上席に座るという決まりだそうです。
御香席が始まる前に、大枝流のお家元の説明とともに美しいお庭や和館の内部を見せていただきました。畳廊下の杉戸絵はなんと明治期を代表する日本画家・橋本雅邦筆の美しい四季図で本郷宅で使用していたものだそうです。
その先にあるお茶室が今回の会場です。
①-2へ続く
Comentários