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梅雨入り

福田平八郎は1892年に大分で生まれ、主に京都画壇で活躍した近代日本画家の一人です。平八郎の絵は、だいたい花鳥風月に限られ、決して幅広いものではないです。ですが、この題材は全ての日本画家が通る道であり、特に平八郎の作品では、きわめて鮮明な美のひろがりを持ち、いきいきして豊かな心で溢れています。そして、それを表現する上で素晴らしい色彩感覚を持ち、琳派の伝統的に基づきながらも独自の個性を存分に発揮しています。

平八郎は大分の学校で勉学を励んでいましたが、あまり数学が出来ず落第してしまい、代わりに1910年に京都市立絵画専門学校に入学し、それが絵画の道へ進むきっかけとなります。京都での成績は、大変優秀であり、順風満帆の学生生活を送っていました。

20から30代にかけての平八郎は、徹底とした写実家でありました。「ひたすら自然をありのままにつかむことに努める一面、展覧会は欠かさず観て歩いた。」という当時の言葉が残っています。自然や人工物、または別の作家と作品までも膨大な数を繰り返し写生し続けました。




今回紹介する作品は、「朝顔」という作品です。

1924年に描かれた今作はまさに葉に付いている水滴や花など実にきめ細かい描写と大胆な余白が印象的です。またこの時代はおどろおどろしい雰囲気の絵が流行っており、まるで自ら発光しているようにも見えます。



福田平八郎「朝顔」46.3×51.3㎝ 

絹本・彩色 共箱 東美鑑定書あり

この同じ年に「牡丹」という作品も発表しております。その作品は弊社の近くにある山種美術館に所蔵されています。今はまだ臨時休業が続いておりますが、営業再開したら是非見たいものです。


(文/青龍堂 大木)


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#朝顔

#山種美術館

#コロナに負けるな

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