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執筆者の写真青龍堂 店主

児島善三郎の色彩

今回ご紹介するのは児島善三郎の作品です。

彼は、日本的洋画の完成を目指して、柔らかな色彩で独自の世界観を作り上げました。


14.0㌢×24.5㌢と小品ですが、児島らしい色彩で高原風景が描かれており、いい作品です。

優れた色彩感覚と独特のリズミカルな筆跡がなんとも言えず、惹かれます。


裏書きに1951年「高原晩春」と書いてあります。


この年に19回独立展に出展した「アルプスへの道」(近代美術館蔵)という作品がありますので(上左の写真)、おそらくこの作品も南アルプスを書いた作品だと思います。


小さな窓を覗き込むと、そこには雄大で柔らかい景色が広がっています。


(文/青龍堂店主)


作品情報

児島善三郎 

油彩キャンバス

14.0㌢×24.5㌢ 

鑑定あり

画集掲載No.635


#児島善三郎



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