すごい作品が手に入りました。
まさに岡田三郎助の名品です。
岡田三郎助といえば1番有名なのはポーラ美術館所属の「あやめの衣」ですね。
キャバレー王の福富太郎のコレクションで「家に帰っても寝るだけなので寝室の天井に掛けていた」という作品で、切手にもなりました。
今回の作品はその「あやめの衣」(1927年大正2年)の2年前、1925年(昭和元年)に描いた作品です。
西洋の裸婦のように正面向きではなく、背中やその視線で何かを感じさせる日本の究極の美意識を象徴している作品だと思います。
この作品がもしももう少し大きければ岡田三郎助のマスターピースとして残っていたのではないでしょうか?
美しいとはこういう事だと再認識させられました。
(文/青龍堂店主)
岡田三郎助
「婦人裸像」
1925年
キャンバス・油彩
21.8㌢×27.0㌢
岡田三郎助作品図録No.301
東美鑑定評価機構あり
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