「青山美術館通り」(正式名称は都道補助第五号)をご存知の方も多いかと思います。渋谷区広尾(最寄駅は恵比寿)の山種美術館と東京青山(最寄駅は表参道)の根津美術館との間の、六本木通りと骨董通りを行き来する道です。
(青龍堂から森美術館までのgoogle map)
このエリアには大小様々な美術館が点在していますのでご紹介したいと思います。
恵比寿側から上げますと、
東京都写真美術館、山種美術館、実践女子学園香雪記念資料館、國學院大學博物館、岡本太郎記念館、根津美術館、秋山庄太郎写真芸術館、国立新美術館、21_21DESIN SIGHT、サントリー美術館、森美術館
となります。まさに東京の美術館エリアです。
東京都写真美術館は写真・映像文化の充実と発展を目的として1995年にオープンした日本で初めての写真と映像の総合的な美術館です。
山種美術館は「美術を通じて社会、特に文化のために貢献したい」という理念のもと、1966年に全国初の日本画専門の美術館として開館し、日本の自然や風土の中で磨かれてきた日本画の魅力を未来に引き継ぎ、人々に感動や発見、を見喜びや安らぎをもたらすという理念のもと運営されています。
竹内栖鳳「斑猫」村上華岳「裸婦図」速水御舟「炎舞」「名樹散椿」など日本画を代表する重要文化財も所蔵されています。(山種美術館作品紹介)
実践女子学園 香雪記念資料館は学祖である下田歌子の理念を軸に、女性の文化的・社会的活動に注目し女性画家の作品が公開されています。
國學院大學博物館は日本文化の講究に必要な文化財を収集、保存し学術的な研究成果を一般に公開しています。
岡本太郎記念館は岡本太郎氏が42年にわたって住み、作品を作り続けた南青山のアトリエです。
根津美術館では東武鉄道の社長などを務めた実業家の初代根津嘉一郎が蒐集した日本・東洋の古美術コレクションが観られます。国宝7件、重要文化財87件中でも国宝の尾形光琳「燕子花図」屏風や那智瀧図が有名です。
秋山庄太郎写真芸術館は写真家秋山庄太郎の旧アトリエです。40歳の頃に4ヶ月パリで過ごした気ままな日々をターニングポイントと捉え、来館者にも心安らぐひと時を過ごしてもらいたいというコンセプトです。
国立新美術館は、コレクションを持たず、国内最大級の展示スペース(14,000㎡)を生かした多彩な展覧会の開催、美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、教育普及など、アートセンターとしての役割を果たす、新しいタイプの美術館です。
21_21 DESIGN SIGHTはデザインを通じて様々ななできごとやものごとについて考え、世界に向けて発信し、文化としてのデザインの未来を発見し、つくっていく拠点というコンセプトです。
サントリー美術館は、絵や彫刻だけが美ではない。日常使う道具や調度に美を感じる。庭の石や植栽にも、人の立ち居振る舞いにも美を感じる。この国独特の美に対する感受性に守られ、育てられてきた名作、名品があります。そんな「生活の中の美」がテーマです。
森美術館は都市再開発の新しいモデルとして「六本木ヒルズ」を構想した当初からその最も重要なコンセプトを「文化都心」と位置付けました。そして、人びとが同時代の文化を体験し、検証することができる現代アートの美術館をその中心にすえ、2003年10月、東京のどこからでも見える森タワーの最上層に開館しました。
それぞれ個性豊かで魅力的です。その昔のパリのサンジェルマン通りのように、「青山美術館通り」が東京の美術の発信地となって行って欲しいと願っています。のんびりお散歩しながら探索も楽しいですね。かわいいカフェや雑貨店も増えてきています。素敵なお店を発見したら教えてくださいね。
(文/The Blue Box)
(文/青龍堂店主)
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