この作品は1901年にグスタフ・クリムトによって描かれた「ベートーヴェンフリーズ」という縦2m横幅34mの壁画の為のデッサンです。
第九へのオマージュとして第一楽章からラスト『歓喜の歌』までの物語が描かれています。
このデッサンは第二楽章の敵対する力のシーンで、神々でさえ打ち勝つことができない巨人ティポエウス(中央)その娘であるゴルゴン三姉妹(左)の習作です。
それぞれ不幸・愚行・死を意味します。
この妖艶な動きを作り上げるために描かれました。
クリムトらしいこの線が本当に美しいです。
(文/青龍堂店主)
クリムト
「ベートーヴェンフリーズのため
の裸婦デッサン」
紙・鉛筆
44.7㌢×31.7㌢
画集掲載 No.779
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