横山大観といえば富士
小川芋銭といえば河童
そんなイメージがありますね。
「芋銭」の由来は、愛読した徒然草の中にある芋食和尚にちなんだものであり「自分の絵が芋を買うくらいの銭になれば」という思いだそうです。
そんな芋銭の河童が手に入ったのですが随分と状態も悪く表具も傷んでいました。
そこでシミを抜いてもらって新しく京都の表玄さんという額屋さんで額装にして頂きました。
とても良くなり仕上がりに満足です。
よく棟方志功を入れる少し民芸調な額で生地やワンポイントの更紗もとてもおしゃれです。
最初はこのような状態で苦労しましたが、完成したら河童が楽しそうに水の中を泳いでいるように見え、作品の良さを引きたててくれました。
ユーモラスな楽しさがなんとも言えない魅力があり見入ってしまいます。
(文/青龍堂店主)
小川芋銭
「河童」
26.9㌢× 23.6㌢
紙本・墨
東美鑑定評価機構
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