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ギャラリストの話 「額を変える」

弊社では作品の額を変えることがあります。作品の雰囲気を壊さず、より引き立てるために専門の額屋さんと相談をして決めさせていただいております。 先日、奥村土牛の作品の「牡丹」の額を変えました。 こちらが以前の額なのですが、銀縁の額で少し物寂しく見える気がします。


そして、こちらが新たな額です。額縁を銀から木彫へ変更してみました。


以前より暖かい雰囲気になり、より土牛らしさが伝わってくる気がします。


作品の額を少し変えるだけで、その良さが際立ちます。周りの空気感、雰囲気さえも変えてしまう力があります。


私達、ギャラリストは様々な角度から作品を観て、お客様へ提案できるように日々、試行錯誤しております。


(文/青龍堂 大木)


作家名:奥村土牛

作品名:素描 牡丹

サイズ:28.2×45.5cm

鉛筆・水彩 紙

制作年:昭和52年5月1日

東京美術倶楽部鑑定書あり




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