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仏教美術の源流 ガンダーラ

最終更新: 8月3日


西暦538年、飛鳥時代に現在の朝鮮である百済より仏教が伝えられました。法隆寺などの寺院が造られ、日本でも仏像の制作が始まりました。この仏像の微笑みはギリシャ彫刻のアルカイックスマイルとされています。飛鳥時代の仏様のお顔がギリシャ彫刻の影響を受けているのです。



法隆寺金堂釈迦三尊像ほうりゅうじ こんどうしゃかさんぞんぞう)



遡ること千年あまり。紀元前5世紀ごろインドで仏教が生まれました。仏教徒はブッダの遺骨(仏舎利)を仏塔(ストゥーパ)に納め、礼拝しました。このストゥーパの装飾(レリーフ)が仏教美術の始まりと言われています。


ブッダの死後はブッタの姿を表現することは禁じられていましたが、1世紀末になると、現在のパキスタン北西部ペシャーワル周辺のガンダーラでは仏像・菩薩像が造られるようになりました。


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紀元前3世紀半ばに古代ギリシャ人がバクトリア王国をたてて以来、この地には古代ギリシャ(ヘレニズム文化)が栄えていたのです。この地は東西からインド人、ペルシャ人、ギリシャ人といった多くの民族による文化の交流が行われていました。仏像はインド文化を元に古代ギリシャ(ヘレニズム文化)の影響をうけています。ギリシャ彫刻のような彫りの深い顔立ちで、波状の頭髪は束ねられており、体格もよくギリシャ風のドレープのある衣服を来ているものが多いです。


ガンダーラ仏。1〜2世紀。高さは約1メートル。東京国立博物館。




ガンダーラ レリーフ サイズ:本体  H20.7 x W6.8cm 台座込み H20.7 x W11 cm Price



1世紀から5世紀のガンダーラでは仏教を信奉したクッシャーナ朝が最盛期を迎え、多くの仏教建造物が建立されました。クッシャーナ朝は遊牧騎馬民族国家です。中央アジアの砂漠から山を超えガンダーラ地方にやってきた勇敢なこの民族はインド北半分までを含める大帝国を作りました。ローマと中国を結ぶ交易路、シルクロードの要地としてガンダーラは栄えたのです。この民族はもともとゾロアスター教を信仰していたらしいですが、カニシカ王は仏教を保護しました。勇敢でたくましいだけでなく、柔軟な政治力と商才もあった騎馬民族のようですね。



ガンダーラ 馬 サイズ:本体  W6.5 x H9.7cm 台座込み W6.5 x H12.8 cm Price


シルクロード交易の繁栄と同時に、仏教は中央アジア、中国、朝鮮を経て日本に伝来しました。日本で造られた仏様がアルカイックスマイルをもっているのは、仏教美術の源流がガンダーラにあるためです。浪漫を掻き立てられます。


(文/The Blue Box)



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