エミール・ガレ( Émile Gallé、1846–1904)は、アール・ヌーヴォーを代表するフランスのガラス工芸の巨匠です。
自然豊かなナンシーで育ち、文学や哲学、植物学の教養を身につけていたガレでしたが、
21歳の時、パリの万国博覧会で日本美術(ジャポニズム)と衝撃的な出会いをします。
自然と一体化した美的感覚、非対称で空間をとった構図、時に鮮やかでありながら品のある彩色、静謐な精神性。もののあはれの儚さ。言葉で説明しきれない日本美術の真髄を作品に表現していきました。
「ナンシーに生まれた日本人」ガレは批評家にそう言われていたそうです。
時代を代表するガラス工芸作家となりましたが、1904年白血病により58歳で他界します。病床にあっても創作への意欲は衰えなかったといいます。
「私は弱っていくようです...さえぎられることなく光を享受できる、美しい光の国で、あなたに再会できることを願っています。苦しみと障害のかなたにあるに違いない、輝かしい世界を待望しつつ。(エミール・ガレ)」
1876年電球が発明され、ガレのガラス美術は光を得て、崇高とも言える世界の扉を開けました。晩年のガレが語った「美しい光の国」は日本だったのかもしれませんね。
この作品に灯をともしてみます。ガレが愛したジャポニズムの世界観を味わってみてください。
(文/The Blue Box)
商品情報
作家名:エミール・ガレ 作品名:テーブルランプ サイズ:27×13㎝ 備考:サインあり
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