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執筆者の写真thebluebox

古器に花を入れる

先日の東京美術倶楽部での正札会では、「TSUNAGU 東美」と「目の眼」のコラボ企画《花あわせ》が行われました。古美術品にお花をいけていらした、花人 横川志歩先生。

自然と美術品の魅力を活かす先生の「投げ入れ」のセンスは芸術そのものでした。




本日は表参道の根津美術館向かいのアルテクラシカさんで

先生のワークショップがあるというのでお邪魔しました。

テーマは《横川志歩exhibition 古器に花を入れる》


今回はアンティークのガラス、オールドバカラで、「投げ入れ」体験。

花材は 椿、老鴉柿(ろうやがき)、榛(はしばみ)、萩といった和花です。


椿や萩などは日本画の中では見慣れているはずなのですが、

さて、実際に活けることができますでしょうか。


まずは、おはずかしながら初心者の私が挑戦。


やっぱりまとまりががなく、自然の美しさがでていません。バカラの良さも出ていません。



先生に手直していていただきました。花材も花器も輝きます。



動画の方がわかりやすいですね。




当初は巨匠梅原龍三郎が所蔵していた『万暦赤絵』(明の万暦時代、景徳鎮)で挑戦しようとお持ちしたのですが、初心者には難しすぎました。いつか先生に生けていただきたいです。


梅原龍三郎旧蔵『万暦赤絵』の瓶(下部)



一言で自然のままに活けると言うのは簡単なことですが、普段から自然の枝ぶりの美しさに気づくことが大切なのですね。それは、心の美しさを鍛錬していないと難しいものです。

これは芸術だけではなく、人間としての生き方に通じるものですね。


これからも日々心を磨いていきたいものです。青龍堂ギャラリーでも時折、お花をいけていきたいと思います。


(文/the blue box)




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