四月大歌舞伎と『夏祭浪花鑑』
2024年4月2日(火)に開幕した歌舞伎座「四月大歌舞伎」昼の部に『夏祭浪花鑑』の演目がありました。
『夏祭浪花鑑』は実際に起こった事件をもとに、浪花の俠客の生き様が描かれた、大坂の夏の風情を感じるみどころ満載の人気作。このたびは、昨年6月の博多座公演に引き続き、片岡愛之助の団七九郎兵衛、尾上菊之助の一寸徳兵衛でお届けします。
(歌舞伎美人公式サイトより)
なぜこの演目に目がとまったかというと、弊社で取り扱っている須田剋太の作品の中にこの作品を描いたと思われるものがあるからです。先日のアートフェア東京でもとても人気がありました。
(青龍堂 須田剋太「歌舞伎」)
ところで、今回この作品で疑問に思ったことがあります。当時大阪で活動していた須田がどこで歌舞伎を観て、この作品を描いたのでしょうか。
大阪といえば文楽、人形浄瑠璃です。そこでこちらのサイトを拝見させていただきました。この絵の顔の小ささ、手の長さ、足の関節。須田が描いた団七九郎兵衛は人形浄瑠璃ではないでしょうか。
(日本美を守り伝える「紡ぐプロジェクト」公式サイトより)
もちろん単に人形を描いたというより、この人形が放つ団七九郎兵衛という人物の魅力を描いたのだと思います。
そう考えると、そもそも歌舞伎を描いたのか、文楽を描いたのか、そんなことは大切ではないということがわかりました。
こんなに早く実際の演目をみることができるとは思っておりませんでしたので、
歌舞伎は初心者なのですが、是非観に行ってみたいと思っております。
実際に鑑賞してどんなふうに感じるのかとてもたのしみです。
四月大歌舞伎チケット情報
2024年4月2日(火)~26日(金)
昼の部 午前11時~夜の部 午後4時30分~【休演】10日(水)、18日(木)
劇場:歌舞伎座
作品情報
52×38.5cm
グワッシュ
須田剋太鑑定委員会鑑定書あり
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