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執筆者の写真thebluebox

一枚の絵が繋ぐご縁 梅原龍三郎の伝統野菜

更新日:2020年10月28日

先日梅原龍三郎先生の「南瓜と茄子」という作品をご紹介させていただきましたところ

江戸東京野菜の寺島茄子によく似ているというコメントをいただきました。




早速、江戸東京・伝統野菜研究会の代表の大竹道茂先生に問い合わせさせて

いただきました。

「当時はまだ西洋カボチャが入ってこなかった時代ですから、和カボチャの時代で

東京では内藤カボチャを結構作っていました。」

「絵のような色で収穫し、そのまま取っておくと茶色に熟成します。

私も、内藤カボチャだと思っています。

またナスですが、丸く小ぶりな茄子ですから寺島ナスのようです。」

とご回答をいただき、江戸東京野菜通信で記事にしていただきました。



東京都農林総合研究センター所蔵)


名称はともかく描かれている野菜が地元で昔から作られている伝統野菜であり、

この江戸東京野菜の持つ生命力が梅原先生の手で再現され、時を経て、

今私達の心を打っているということにご縁を感じます。

手間暇かけて作られ、私達に届けられたお野菜を感謝していただくという

当たり前のことが軽視されがちな世の中です。江戸東京・伝統野菜研究会

のご活動を知り、つい便利さを求めてしまうことへの自戒の思い、

また東京の良さ、日本の良さを世界に、そして後世に伝えていかなければならない

責任も改めて感じることができました。私たちも日本画や美術品を通して

その役割を微力ながら担っていきたいと背筋が伸びる気持ちです。


内藤カボチャと寺島なすーそして他の江戸東京野菜も是非食べてみたいですね。

こちらでいただけるようです。



(文/The Blue Box)



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