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  • 執筆者の写真青龍堂 店主

奥村土牛先生の味わい深さ

奥村土牛先生は、芸術についてこう述べられています。

「名画を見る度につくづく考えさせられるのだか、その絵を通して伝わってくるのは作者の人間性である。(中略)芸術にとってはこの事が1番大切なのではないだろうか。」

まさに土牛先生の絵は、お人柄が出ています。優しく寡黙で、その温かな眼差しを感じさせます。

奥村土牛「薔薇」


じっくりと何度も塗り重ねられたその色彩はジワッとその良さが滲み出てきます。



(奥村土牛「富士」)


土牛先生は101歳の絶筆「平成の富士」を含む数多くの富士を残しています。胡粉(白の絵の具)の柔らかさが土牛先生らしいですね。



(奥村土牛「牡丹素描」)


土牛先生の素描もまた味わい深いものです。

「1本の線を引くにも、そのものの真髄を掴む様な線を引きたい」

とおっしゃっていた様です。



(奥村土牛「薔薇 素描」)


やはり、静かながらも揺らぎのないしっかりとした線が土牛先生らしくて美しいですね。




(奥村土牛「花 素描」)



(文/青龍堂店主)




作品情報


「薔薇」27.1×24.2㎝

紙 彩色 共箱

東京美術倶楽部鑑定あり


「富士」24.2×27.3㎝

金色紙 彩色

東京美術倶楽部鑑定あり


「牡丹素描」28.2×45.5㎝

東京美術倶楽部鑑定あり

「薔薇素描」37.8×30.1㎝

東京美術倶楽部鑑定あり


「花素描」36.2×49.4㎝

東京美術倶楽部鑑定あり




#奥村土牛


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