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ガレが光の中にみたもの

更新日:2022年2月24日


エミール・ガレ Émile Gallé18461904)は、アール・ヌーヴォーを代表するフランスガラス工芸の巨匠です。


フランスロレーヌ地方ナンシーでネオ・ロココ(18世紀様式)の高級食器販売業を営む一人息子として生まれました。


ナンシーは、スタニスラス広場など世界遺産の広場、アール・ヌーヴォーの街並みが美しい芸術の街です。郷土料理「キッシュ・ロレーヌ」、菓子マカロンの発祥の地でもありますね。




さて、ガレは学生時代、文学、哲学、植物学などで優れた成績を修め、ドイツのワイマールに留学しデッサンやデザインを学びます。

1867年(21歳)、父の代理としてパリ万国博覧会を訪れ、東洋の美術の影響も受けます。

1871年(25歳)にイギリスを訪問し、サウス・ケンジントン美術館や植物園を訪れて見聞を深め、彼の豊麗な装飾美術が花開いていきます。

1878年(32歳)、パリ万国博覧会にて銅賞、銀賞を受賞。 典雅なネオ・ロココ様式を基本としたガラスや陶器が評判を呼びました。

1889年(43歳)のパリ万国博覧会ではガラス部門でグランプリ、陶器部門で金メダル、家具部門で銀賞を受賞し、時代を代表する工芸作家となりました。


晩年のガレは1900年(54歳)のパリ万博でもグランプリを獲得し、芸術家としての凄みに到達していきますが、1904年白血病により58歳で他界します。病床にあっても創作への意欲は衰えなかったといいます。


「私は弱っていくようです...さえぎられることなく光を享受できる、美しい光の国で、あなたに再会できることを願っています。苦しみと障害のかなたにあるに違いない、輝かしい世界を待望しつつ。(エミール・ガレ)」


1876年電球が発明され、ガレのガラス美術は光を得て、崇高とも言える世界の扉を開けました。晩年のガレが語った「美しい光の国」。


このランプの光の中にも彼の美しい国があるように感じます。









(文/The Blue Box)



商品情報


作家名:エミール・ガレ 作品名:テーブルランプ サイズ:27×13㎝ 備考:サインあり

価格等はこちらをご覧ください。




#エミール・ガレ

#Gallé


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