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日本美術をたしなむ講座Vol.3    お軸のよさ

本日は小林古径の作品をみてお軸のよさを味わってみたいと思います。


小林古径(こばやしこけい)

1883年(明治16年)生まれ

1957年(昭和32年)享年74歳


小林古径 略歴

1883年 新潟県に生まれる。 本名は茂。

1889年 上京して、梶田半古に日本画を学ぶ。

1912年 文展で認められる。

1914年 再興された院展で同人に推された。

1922年 西洋美術を研究するため前田青邨と

    共に渡欧留学する。

1923年 大英博物館で中国・東晋の名画

    「女史箴図巻」を模写する。

1935年 帝国美術院会員となる。

1944年 東京美術学校教授に就任。

    帝室技芸員となる。

1950年 文化勲章受章。

1957年 74歳で死去。



尾形光琳の香包(香木を収めるための包み)模写した「朝顔」という作品です。

額装にしたものと見比べますと、お軸の品の良さが本当にわかります。




さて、掛け軸の

上下横長の裂(きれ)の部分を一文字(いちもんじ)と呼びます。

この作品は、金襴(きんらん)という裂地(きれじ)が選ばれています。

その一文字の部分のさらに上、または下の部分は中廻し(ちゅうまわし)と呼ばれます。

掛け軸において重要な部分であり、センスが問われるところですね。


お着物と帯を合わせる感覚に似ています。上品なグレーのお着物に金蘭の帯。


お軸を鑑賞するとき、是非注目してみてくださいね。






(文/The Blue Box)


毎週金曜日夜のフェイスブックライブ「金曜深夜の座談会 江戸時代の音楽一中節」の中でもとりあげています。










   





作品情報

小林古径「朝顔」


作家名:小林古径 作品名:朝顔 サイズ:41.8 x 31.7cm 紙本、彩色


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