
「柳緑花紅」の出典については諸説ありますが、最も有力なのが中国北宋時代の詩人蘇軾(そしょく)の漢詩です。
禅語として後世にも長く伝えられてきました。
春になると柳は青々とし、花は鮮やかな紅色に染まります。
この世のものは様々に異なっていますが、「ありのままの姿こそが真実であり、美しい」と説いている言葉です。
志功の求めた理想郷をあらわす言葉が力強い筆に込められています。「あるがまま」の心が伝わってくるようです。
(文/ 青龍堂 小川)
作品情報 作家名:棟方志功 作品名:柳緑花紅 サイズ:99.5×22㎝ 紙本 墨
鑑定登録あり
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