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わびさびの趣 根来塗(ねごろぬり)

最終更新: 11月5日

現在の日本の伝統文化の多くは中世、主に室町時代(14から16世紀頃)に生まれました。鎌倉時代に生まれた武家文化と公家文化、仏教(禅宗)が融合調和し、能、狂言、茶の湯、生け花が確立されていったのです。


第3代将軍足利義満の建てた金閣寺(鹿苑寺(ろくおんじ))は1階は貴族の寝殿造り、2階には「引き戸」など武士の建物の造りが見られ、3階は禅宗様式になっています。後小松天皇の前で義満は、観阿弥・世阿弥親子に「能」を披露させ、この後「能」は広く流行していきます。


第8代将軍足利義政の建てた東山の銀閣寺(慈照寺じしょうじ)。東求堂(とうぐどう)では畳、ふすま、障子が使われた「書院造」が見られ、またわびさびの美しい枯山水の庭園もあります。


この頃、禅院の紀伊国根来寺和歌山県岩出市)で修行僧が作っていた簡潔な漆器を「根来(ねごろ)」と言います。お皿、お椀、お盆、お膳などに下地として黒い漆を塗り、さらに上から朱色の漆がかけられています。耐久性にも優れた実用的なものであったようです。長い年月を経て、堅牢な造りの根来の朱色の漆が磨り減り、ひび割れ、下地の黒い漆が透けて浮かぶように見え、芸術性が高まっていきます。


茶人にも愛されてきた根来塗。自然のままに枯れ、朽ちていく美しさにわびさびの趣を感じます。




(蕎麦猪口・小猪口 根来高盤 青山二郎旧蔵 青龍堂 商品情報



根来塗は世界的にも評価されており、ニューヨークのメトロポリタン美術館のサイトでも

観ることができます。

(メトロポリタン美術館)



青山二郎の眼 「根来の高盤と伊万里のお猪口」のブログはこちらからお読みください。


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