東京美術倶楽部(東美)に所属の経験豊かな美術商だけが出店できる、美術品販売専門のECモール、「TSUNAGU(つなぐ)」がオープンしました。
出店者はいずれも東美の厳しい入会規程を満たした、長年の経験と業界内での信用を持つ美術商であり、選りすぐりの逸品が揃っています。
各美術商が取扱うジャンルは古美術から現代アートまで多岐にわたります。ユーザーは幅広いラインナップの中から希望に沿う美術品を検索することができます。
※お取り扱い予定の美術品カテゴリ※ 茶道具、日本画、洋画、版画、浮世絵、武具・刀剣、金工、仏教美術、鑑賞陶磁器、西洋骨董、近代工芸、漆芸品、現代アート、古書画など
青龍堂も出店させていただいております。先日の東美特別展のついて店主がインタビューを
受けましたので是非お読みください。
東美特別展を振り返る【前編】 日本画・洋画の老舗『青龍堂』の4代目が語る、梅原龍三郎への想い
国内アートフェアの歴史を紐解いてみると、その源流のひとつと言えるのが、日本初のアートフェアである東美特別展(以下、特別展)ではないでしょうか。第1回は、国内の美術品を世界へ知らしめようと一流の美術商が東京へ集い、1964年の東京五輪に合わせて開催。美術に造詣の深かった三笠宮崇仁殿下を総裁として招き、顧問には耳庵・東邦電力主宰の松永安左エ門やブリヂストンタイヤ創業者の石橋正二郎ら錚々たる蒐集家を迎えるなど、華々しいものでした。
2021年度で21回目となった今回は、東京、京都、大阪、金沢から55店舗が参加。第1回と同じく東京五輪開催年という節目の開催として位置付けられ、会場となった東京・新橋の東京美術倶楽部には、陶磁器や古書画、近現代美術など多様な品が並べられました。コロナ禍ではあったものの感染者数が減少傾向にあったこと、また感染対策を徹底した開催によって、来場者は3日間で4,784人にも及びました。
『青龍堂』が特別展の展示テーマに選んだのは「梅原龍三郎先生のアトリエ」です。ブース中央に飾られた作品は梅原氏の絶筆『浅間』。最晩年となる97歳の梅原氏が描いた作品で、雄大な浅間山の遠景が淡い印象派のタッチで表現されています。
「今回は絶筆の『浅間』を中心に据えたいと考え、この空間を作りました。心掛けたのは作品をじっくり見てもらうこと。絵の展示は難しく、さっと壁にかけて終えることもできますが、趣向を凝らさなければお客様はすぐに立ち去ってしまいます。足を止める工夫が必要だったので、先生のアトリエを再現しようと考えました。梅原先生は情熱的な赤がお好きで、アトリエの壁はベンガラ色に塗られていたそうです。アトリエにはいくつもタンスが置いてあり、花挿しにはいつも薔薇が生けられていたと聞いています。作家の人柄や生活が分かると、個々の作品がより魅力的に見えてくるはず。制作風景を想像しながら、梅原先生のお人柄に思いを馳せていただけたら嬉しいです」。
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(文/The Blue Box)
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