山口薫の「雪の牧場」です。
抽象とも具象ともいえないその作風から生み出される温もりのある世界に魅力があります。
彼の文章を読んでいてもこの作家は詩人だと思いました。
その後作品を見るとなんともしっくりときました。
画家というより詩人なのだと。
キャンバスに油絵具を使って色や形のマチエールで言葉を描いているのだと思います。
サイズも比較的大きいのでその世界に引き込まれますが残念ながら写真の画像ではなかなか伝わらないと思います。
このお作品だけは実際に見て頂いて言葉では伝わらないこの感覚を感じて頂きたいですね。
(文/青龍堂店主)
山口薫 「雪の牧場」
キャンバス 油彩
53㌢×65.1㌢
1962年
東美鑑定評価機構
山口薫全集No.756
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