柳原義達は「道標」というシリーズで鴉や鳩を作りました。
1981年の作品です。
立体の面白いのは、その佇まいを色々な方向から見た時にまた違った見え方をするところです。デッサンひとつにしてもやはり画家とは違った感覚で、手記の中で
「立つとは右に左に力が変化するが、同時に上下にも変化しているわけで、つまりそれが螺旋状に立つという事だ」と言っているように、二次元ではなく三次元の重力を感じて作っているのです。
なるほど。
その絶妙なバランスの上に出来上がっている作品だから、違う角度から見ると違う魅力を感じるのかもしれませんね。
(文/青龍堂店主)
柳原義達
「鳩」
1981年
ブロンズ
34㌢×42㌢×23㌢
共箱
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