俑というのは埋葬する時に故人を守る兵士や寂しくないようにもてなす楽団などの像です。
安田靫彦はその俑を生きているかのように描きます。
こちらは笙を吹く楽人です。
この時代の画家は古美術品もかなり収集していました。
安田靫彦や前田青邨は特に好んで集めました。
古き良き作品を愛で、またその力を自らの画業に活かしていました。
こちらの写真は以前に取り扱った奥村土牛旧蔵の俑とそれを描いている写真です。俑を見つめる真剣な眼差しがすごいですね。
俑の柔らかさと安田靫彦の線の美しさで愛らしく品のいい作品ですね。
安田靫彦
「女楽偶人」
41.0㌢×31.8㌢
紙本・彩色
安田靫彦鑑定委員会
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