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九谷焼 絵付け体験

執筆者の写真: 青龍堂 小川青龍堂 小川



最近、九谷焼の深い色合いに惹かれていたところ、昔から好きだったアラベスク(モスクの細密なタイルなど壁面装飾に見られるイスラム美術の一様式)を九谷焼の技法で描き制作されている先生とお話する機会がありました。


先生はトルコが大好きで何度も訪問されているとのこと。運命的な出会いを感じ、絵付けの体験に参加させていただきました。


まず鉛筆で軽く下絵をした後、水を含ませもったりとした呉須の絵の具で輪郭線を描きます。

先生のお手本は初心者向けということもあり簡単そうに見えるデザインでしたが…これが…なかなか難しい。

筆に慣れていないので直線はもちろん、均等な太さで震えない線を描くのに一苦労。先生は褒めてくださいましたが、こんなにできないものかと驚き落胆しました。


先生の美しいお手本



線の太さがバラバラ…



次は色絵の具。多く乗せると深い色になるようですが、厚すぎると透明感が失われ、手早く塗らないと表面がボコボコになり焼き上がりに響くとのこと。慣れが必要なようですね。

緑の絵の具



焼くと鮮やかなグリーンになる絵の具が絵付けの時点ではグレーだったり、最終的な色味と全く違うというところにも面白さを感じました。 


集中すると『無』になれる心地よさも制作の良いところですね。

塗り完了。これから焼きます。



この体験を通して、いかに絵付けが難しいか実感することができました。これから焼物を見る目が確実に変わり、より一層感動できそう。何事も経験してみないとわからないですね!


出来上がりも(恐々)楽しみです。




(文/青龍堂 小川)









 
 
 

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