都一中シンポジオンは第12シーズンに突入しました。
その第一回は一中節「都若衆萬歳」、常磐津節「乗合船恵方萬歳」。
若衆歌舞伎の少年役者が颯爽と舞う祝いの曲です。
「萬歳」はお正月の門付(かどづけ)など、日本の芸能の原点といわれる祝福芸。
今回は一中節と常磐津の唄の一節を演奏していただき、それぞれの味わいの違いを楽しむことができました。演奏会の終盤には常磐津の一部をお客様と合唱し、会場が「ウハハハハ」という笑いに包まれ、新年1月らしいお祝いムード満載な時間となりました。
今回は柿傳さんの床の間に安田靫彦「紅梅」とペルシャの水差しを飾らせていただきました。
安田靱彦の画業は80年におよび、明治・大正・昭和を通じて第一線で活躍しました。共に研鑽を積んだ速水御舟は「安田さんの芸術の特色はあの馥郁(ふくいく)たる匂いにあると思う(中略)ああいう芳香を放つ芸術は現代はもとより古人のうちにも極めて稀であろう」と評しています。歴史への強い憧憬があった安田靫彦は、生涯を通じ多くの歴史画を描きましたが、洗練された静物画も多く残しています。大磯の自宅の庭に梅の古木があり、花を描いた作品として梅はよく登場します。爛漫の紅梅のピンクが品よく華やか。とても愛らしい作品です。
次回は都一中シンポジオン第12シーズン
第二回 一中節「吉原八景」、常磐津節「廓八景(くるわはっけい)」
2月29日(木)
18時~受付 18時半開始 21時頃終了予定
【会場】新宿京懐石 柿傳 6階古今サロン
【会費】各回10,000円(税込)※点心付き(飲物別途)
〔お申し込み〕
新宿 京懐石「柿傳」Tel: 03-3352-5121 Fax: 03-3350-5111 メール: mail@kakiden.com
お席、お食事の関係で直接のお申し込みをお願いしておりますが、一言「青龍堂」のご紹介と言っていただけますとご挨拶できますので嬉しいです。
#安田靫彦
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