9/28に新宿の柿傳にて「都一中シンポジオン」が行われました。
今回の演目は「小町少将道行」
恋せずば 人は心も なからまし
物のあはれも これよりぞ知る
藤原俊成 (長秋詠藻)
恋をしなければ人には心がないようなものだろう恋をして人は見るもの聞くものに心動かされ、癒され、悦び、憂うことを知る
一中節「小町少将道行」は、
この和歌から作られた演目となり、
また演目の始まりもこの歌から始まります。
当時、絶世の美女と言われる小野小町は深草少将と恋仲でありました。その美しさから皇子との結婚を勅命を受けます。しかし、小町自身は勅命を断り、自害をしようと願いますが、それを少将が辞めるように諭すという何とも恋の儚さを歌っています。
そして、床間に飾らせていただいた作品は、
中川一政「秋果図」になります。
作品左側に書いている画賛は、
万葉集に載っている歌になり、
「春は萌え 夏は緑に 紅の まだらに見ゆる 秋の山かも」
訳:春は花や草木が一斉に芽生え、夏は一面の緑におおわれ、今は紅がまだら模様に見える秋の山です。
作品も歌と同じように彩りが鮮やかで、りんごや柿、青みかんと一政らしい筆の力強くまた、すこし歪な果物の形が愛らしいものになっています。
都一中シンポジオン11シーズン 次回のお知らせです。
第4回 10/20(金)常磐津「紅葉狩」
18時~受付 18時半開始 21時頃終了予定
【会場】新宿京懐石 柿傳 6階古今サロン
【会費】各回10,000円(税込)※点心付き(飲物別途)
皆様のご参加をお待ちしております。
〔お申し込み〕
新宿 京懐石「柿傳」Tel: 03-3352-5121 Fax: 03-3350-5111 メール: mail@kakiden.com
お席、お食事の関係で直接のお申し込みをお願いしておりますが、一言「青龍堂」のご紹介と言っていただけますとご挨拶できますので嬉しいです。
Comments