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室礼 

お客様のご自宅に納品させて頂いて感動する時があるので、その感動を室礼として残していきたいと思います。


今回は前田青邨の狗児


水墨の垂らし込みの技法で犬の毛並みを表現して宗達の犬図を意識したとてもいい作品です。


ただこの写真の広い床の間でも軸装が長すぎて余ってしまっています。


今回納品させて頂いたお客様のご自宅は色々な素材の木を活かし、

床の間は小ぶりですが、とてもお洒落な空間でした。

そこに、この作品をお納めしようとすると、なんだかしっくりきません。

そこで、思い切って表具をカットしてご自宅のサイズにあわせてみました。



上下をかなり切って、お直しにひと月以上かかりました。仕上がってみると、作品が大きく見えて、納品の際に、作品の中の犬も大きく見えて、お客様は「成長した?」と笑っておられました。



このお家の円窓もとても素敵で、犬がお月見をしているような風情がありますね。



お花も活けて頂いていていました。蓮と竜胆もこの作品にとってもよく似合います。


とても素敵な家にお嫁入りして、青邨の狗児もとても喜んでいました。



(文/青龍堂店主)


前田青邨 「狗児」

軸装 東京美術倶楽部鑑定あり

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