6/15(火) 「都一中シンポジオン 第10シーズン」
今回は10シーズンの最終回 常磐津「夕月船頭(ゆうづきせんどう)」
江戸でもっともカッコいい船頭の粋でいなせな姿を描いた歌舞伎「四季写土佐絵拙(しきうつしとさえのふつつか)がテーマでした。
今回、床の間に飾らせていただいたのは、
小川芋銭「河童」
「河童の芋銭」といわれるほど河童を数多く描いた小川芋銭。古今の東洋文学を学び、その奥深い世界を自身の画業に融合させていきます。作品が横山大観の目にとまり、日本美術院同人の日本画家として活動しましたが、美術院の権威におもねることなく、独自のユーモラスでのびやかな画風を貫きました。芋銭という号は、自分の絵が芋を買う銭くらいにでもなれば、というつつましい願いを込めてつけられた、ともいわれており、温かみを感じさせる画風は今でも多くの人に親しまれています。
本作は元々お軸で、随分と状態も悪く表具も傷んでいました。
シミを抜いてもらい新しく額装にしたところ、爽やかな水色とワンポイントの青い更紗もとてもお洒落で作品を引き立ててくれました。
気持ちよさそうに泳ぐ可愛い河童は蒸し暑い夜の人気者でした。
次回からは、いよいよ「都一中シンポジオン」第11シーズンが始まります。
【日時】2023年
第一回 7/18 (火)一中節「辰巳の四季」
第二回 8/31 (木)常磐津「夕涼三人生酔」(ゆうすずみさんにんなまよい)
第三回 9/28 (木)一中節「小町少将道行」(こまちしょうしょうみちゆき)
第四回 10/20(金)常磐津「紅葉狩」
第五回 11/16(木)一中節「松襲」
第六回 12/19(火)一中節「三番叟」(さんばそう)
18時~受付 18時半開始 21時頃終了予定
【会場】新宿京懐石 柿傳 6階古今サロン
【会費】各回10,000円(税込)※点心付き(飲物別途)
〔お申し込み〕
新宿 京懐石「柿傳」Tel: 03-3352-5121 Fax: 03-3350-5111 メール: mail@kakiden.com
皆様のご参加をお待ちしております。
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