今回の「都一中シンポジオン」は、夏らしい一曲ということで「夕涼三人生酔」でした。
気象史によると、西暦1400年ころから1850年前後までは、全地球的な小氷期として、特に18世紀は低温化していました。世界的に寒冷期だったこともあり、今より2〜3℃は涼しかったようです。それに加え、筑波山から吹き下ろす冷たい風によって隅田川は涼しく、人々の夕涼みの名所でした。水辺で涼むだけでなく、船に乗って川の上で過ごすことも行なわれました。いわゆる納涼船(すずみぶね)。船で遊覧し、仕出し料理や酒肴を楽しむ。現代でいう「屋形船」です。船上で感じる川風は一層涼しく、贅沢ながらも庶民にも手が届く楽しみだったようです。享和3年にはその数は603艘にものぼったそう。それはすごい賑わいだったでしょうね。
今回の演目「夕涼三人生酔」。夕涼みのために船に乗った3人の男性(笑い上戸、泣き上戸、怒りん坊)がお酒に酔って繰り広げる会話劇です。泣いたり笑ったりの3人の声の演じ分けが見事で、聴いているだけでとても愉快な気持ちになれる楽しい演奏でした。
今回、床の間に飾らせていただいた作品は、須田剋太の「虚空」と「歌舞伎」です。禅の教えに傾倒していた須田剋太の大きな書と、「夏祭浪花鑑」のクライマックスの一場面をグワッシュで描いたもの。どちらも迫力満点の作品です。
今月、アジアをコンセプトとした唯一のアートフェア「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023」が福岡マリンメッセB館にて9月22〜24日に開催されます。初の出店ということで弊社は須田剋太を中心に日本近代洋画を展示いたします。ご興味のある方はぜひお知らせください。福岡でお待ちしております。
(詳細はこちらから。https://www.bluebox.gifts/post/art-fair-asia2023 )
都一中シンポジオン11シーズン 次回のお知らせです。
第三回 9/28 (木)一中節「小町少将道行」(こまちしょうしょうみちゆき)
18時~受付 18時半開始 21時頃終了予定
【会場】新宿京懐石 柿傳 6階古今サロン
【会費】各回10,000円(税込)※点心付き(飲物別途)
皆様のご参加をお待ちしております。
〔お申し込み〕
新宿 京懐石「柿傳」Tel: 03-3352-5121 Fax: 03-3350-5111 メール: mail@kakiden.com
お席、お食事の関係で直接のお申し込みをお願いしておりますが、一言「青龍堂」のご紹介と言っていただけますとご挨拶できますので嬉しいです。
#ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023
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