青龍堂 店主藝洋画家、中川一政(なかがわ かずまさ)の書。 彼は漢詩や万葉集など色々な書を残していますが、今回のこの作品は秀逸です。 自由自在、融通無碍(ゆうずうむげ)の中川一政が 「藝」という一文字。 昭和55年86歳の元日に書かれました。 書き初めですね。...
theblueboxピカソと闘牛(Corrida)ピカソは9歳の時に、父に連れられ闘牛(Corrida)を観にいきます。その年に初めて描いた油彩画はピカドール(槍手)でした。その後闘牛はピカソの作品の代表的なモチーフになっていきます。 馬に乗ったピカドール(picador)が槍で牛を刺した後、最後にマタドール(matado...
青龍堂 店主児島善三郎の色彩今回ご紹介するのは児島善三郎の作品です。 彼は、日本的洋画の完成を目指して、柔らかな色彩で独自の世界観を作り上げました。 14.0㌢×24.5㌢と小品ですが、児島らしい色彩で高原風景が描かれており、いい作品です。 優れた色彩感覚と独特のリズミカルな筆跡がなんとも言えず、惹か...
青龍堂 店主玉堂の乕(とら)玉堂先生は親しい方のお子さんが戦争に行ったと聞くと、必ず無事に戻ってくるようにと虎の絵を描いて差し上げていたそうです。 「虎は千里行って千里帰る」。虎は1日に千里の距離を走るが、巣穴にいる自分の子供を思って、また千里走って帰ってくる。親が子を思う気持ちの強さをたとえた言葉が...
青龍堂 小川銀座室礼No.23この度、銀座室礼No.23が完成いたしました。 今回は表紙に速水御舟《茄子》 代表作《京の舞妓》と同時期に描かれました。 モチーフの質感描写をとことん追求した結果、油彩画のような驚くほど写実的な静物画連作が誕生した時期です。...
青龍堂 店主ミニアチュウルの魅力 福井良之助福井良之助(1923〜1986)は、温かみのある静謐な雪景や舞妓で知られている洋画家です。 これらの2点の作品のサイズに注目してみてください。携帯電話の画面の半分くらいしかありません。ここからどんな世界が見えますか? 砂の家(イラン)4.8㌢×5.6㌢...
青龍堂 店主厨房の画家 香月泰男香月泰男のこの絵は、奥さまが使っていた軍手だと思います。 香月泰男は、シベリアから帰ったあと「厨房の画家」と言われていました。 奥さまの育てた野菜や台所の魚や食べ物などを、何もかも絵にしていたそうです。 ブドウをもらってきたら「味をみたらようわかる。ちょっと食べてみよう」と...
青龍堂 店主幾何学的構図 速水御舟の「花の傍」(はなのかたわら)今回の作品は速水御舟の「花の傍」の完成前の最後の大下図です。 日本画の大作の場合は、小下図から始まって完成作品に近い大下図まで作っていきます。 この下図を元にして描かれた完成作品は歌舞伎座が所蔵しております。 御舟のこの時代は、現代風の風俗画に新たに取り組んでいました。...
青龍堂 店主鳥海青児とゴヤ鳥海青児(1902〜1972)は「日本の油絵とは何か」について探究し続けました。 そして晩年、独自の重厚なマチェール(絵肌)を完成して、西洋文化と日本らしさを融合した独自の世界を作り上げました。 今回ご紹介するのは、その影響の色濃い1933年頃の「アルゼリー風景」です。...
青龍堂 店主小林古径の朝顔 その2 香包実験編小林古径の朝顔 やはりこの葉のたらし込みや朝顔の群青や葉の緑青素晴らしいです。 弊社は扱う作品には惚れ込んでしまい、作品にまつわることを色々調べて実験までしてしまいます。楽しいですね。
青龍堂 店主小林古径の朝顔今日ご紹介するのは小林古径の朝顔です。 墨の「たらし込み」で表現している葉と緑青の葉。その対照的な色の表現に魅せられます。 また朝顔の花も群青の鮮やかな色彩で「濃淡」で表された花が、可憐に咲き誇っています。 この朝顔の花と葉の表情たまりませんね。...
青龍堂 店主甲斐虎のクマ 山口薫このデッサンには山口薫のクマに対する愛情がこもっています。 クマはどうしている クマはひるねをしている クマの目はつぶら クマと暮すそんな気持ち 只クマをいくら描いてもかけない クマへの愛情を感じさせる言葉ですね。山口薫の作品には、詩のような世界観が 感じられます。
青龍堂 店主安井曽太郎の紫禁城安井は1937年から数回、満州国美術展の審査のため中国を訪れています。 今回ご紹介するのは、1944年の新京北京旅行の際に描かれた作品です。 抜けるような晴天、城壁の淡紅色の壁、黄色の屋根、それぞれの色彩のコントラストが 鮮やかです。 躍動感に満ちた筆の描線は、安井の試行錯誤
青龍堂 店主空也のモナカ先日友人の古美術商から「梅原龍三郎について教えて下さい」と頼まれたので、2、3冊図録を渡して色々話してきました。 その方の中国の知り合いが、WeChatという中国で広く使われているSNSで講演をしているらしいのですが、テーマが「梅原龍三郎と万暦赤絵」だそうです。...
thebluebox4月の催事のご案内 東武百貨店池袋店 4月13日まで東武百貨店池袋店におきまして 「Art Fair Tobu2021」を開催しております。 皆様とお話できるのをスタッフ一同楽しみにしております。 ぜひお気軽にお声がけください。
青龍堂 店主安井曽太郎 雨の中の桜の風景「絵画というのは、自然の単なる模写ではなく、線と色彩と明暗との確固とした構成の内に対象物を最も清新に表現する事である。」 「また、私達はデッサンの重要さを悟り、自然を研究する時間を十分持たなければならない。」 と安井曽太郎(やすい そうたろう)は語っています。
thebluebox催事のご案内 東武百貨店池袋店 2021・3・18ー23東武百貨店池袋店におきまして 「元気+癒し 芸術のチカラ Power&Healing 芸術に何ができるのか」 を開催しております。
青龍堂 小川棟方志功の書 柳緑花紅(やなぎはみどり はなはくれない)「柳緑花紅」の出典については諸説ありますが、最も有力なのが中国北宋時代の詩人蘇軾(そしょく)の漢詩です。 禅語として後世にも長く伝えられてきました。 春になると柳は青々とし、花は鮮やかな紅色に染まります。 この世のものは様々に異なっていますが、「ありのままの姿こそが真実であ...